『苦手』の乗り越え方
こんにちは!Lilyです。
今は、11月後半。今年の秋は、いきなり寒くなりましたね! 慌てて冬の衣服を取り出しました。
急に気温が下がったため、体調を崩された方も多いと思いますが、、、ぜひ、無理をせずに
これからくる本格的な冬を、元気に過ごせるようにしたいですね。
さて、この11月の前半は、まだギリギリ暖かい日差しの中での屋外のイベント多数で、出演する機会がとても多かったラピスの生徒さんたち。本当に、お疲れさまでした!
また、半年に一回のスクールハフラでも、たくさんのチャレンジをしてくれましたね。
そのチャレンジは、必ず自分を成長させてくれるもの。
よく、トライしたと、全員を抱きしめてほめてあげたいです。そして、今しばらく、リラックスムードの11月を過ごして、ご自分を労っていただけたらと思います。
そして、今からは、いよいよ来年2月末にある、2年に一回のラピスラズリの発表会に向けて、改めて気持ち新たに向き合っていく時期に入ります。
発表会は、ベリーダンスを習う皆さんにとって、一番の晴れ舞台。
そのために、新しい衣装も準備し、恒例のラピス全体演目も来月からリハーサルも始まります。
そこで、今日は多くの皆さんが悩んでいる、ダンスにおいての『苦手の乗り越え方』を
私なりにお伝えしたいと思います。
皆さん、苦手なムーブメントやコンビネーション、小道具、曲調など、さまざまな自認している「苦手」があるかと思います。
「いつか、もっとうまくなったら苦手じゃなくなるのだろう。」
「このまま、自信がつくまで地道に練習して、いつか出せるレベルになったらいいな。」
と、思う方は、おそらくオフェンシブ(攻撃的)に苦手なものを向き合えているほうですね。
でも、
「苦手なものは、やっても楽しくないし、うまくならないし、興味もないから、触れないでおこう。」
「苦手なものからは逃げ続けていくことはできるし、ごまかせるならこのままでいよう。」
そう思っている方は、ディフェンシブ(防御的)な苦手との向き合い方といえます。
ここで、皆さんはどちらのタイプでしょう? オフェンシブですか?ディフェンシブですか?両方が入り混じっているかもしれませんね。
そして、どちらが正しいのかといえば、どちらも正しくないと、私は思っています。
苦手なこと、ものは、誰にでもあります。
どんなに洗練された、世界的な芸術家にも、尊敬する無敵のダンサーにも。必ずあります。
その人たちは、どうして素敵なのでしょう。
私は、きっと、その素敵な人たちが素敵なのは、苦手なものに向かい合ったことがあるからだと思います。
苦手なものは、自分のことをきらいになるくらい、自信を奪っていきます。
苦手なものを一生懸命やっても、滑稽に映るだけの自分を、誰かに見られるのはとても恥ずかしいでしょう。
でも、苦手なものは、きっと憧れる部分もありませんか。
苦手って、嫌いとは違うんです。「嫌い」は、興味を持てないもの、言い換えれば、この世にあってもなくてもいいもの、どうでもいいものなんです。
嫌いではなく、苦手だととらえているものは。きっと、あなたが一度でも憧れたことではないでしょうか。
それは、とても素敵なことです。
触れたのに、やはり興味の持てないもの 誰かがそれを素敵にマスターしていても、なんとも思わないもの。これは、苦手なものじゃなくて、「興味がないもの、どうでもいいもの。」
これは、頑張ってもできるようにならないし、頑張ることができません。
苦手なものは、きっと、あなたにとって、素敵なものなんです。
苦手なものは、奥行きを持っています。難しくて、苦しくて、でも、素敵なもの。
だから、苦手なものを遠ざけ、得意なもの(かつ、好きなもの)だと思っているものだけを続けていても、その「得意なもの」の輝きは、どんどん薄っぺらいものになっていきます。
苦手なものの素晴らしさを知ることで、今、得意で好きなことが、さらに深みを増し、美しいものになっていきます。
人によっては、たった一つの得意なことだけをひたすらやっていった結果、その分野で誰も追いつけないレベルのスペシャリストになる方も存在します。
でも、多くの人は、スペシャリストになる前に飽きてしまうのではないでしょうか。
苦手なものが少しできるようになってきたり、苦手じゃなくなっていくことは、楽しみでもあるはずで、
せっかくの人生、こんなにたくさんのことが世の中にあるのに、出来ずにいるのは勿体ないと私は思ってしまうのです。
だから、苦手に私は向き合います。
今も苦手なままのものも、得意になったものもあります。でも、自信はありません。
いつもまだ「今日は調子がいいかな、悪いかな」と、確かめながら踊っています。
確かめ方も慣れてきた今は、向き合えるようになったと感じています。
でも、苦手なものはまだまだありますので、これからも向き合っていきます。それが、私のダンサー人生に奥行きをくれるから。
苦手だったものが、今は自信をもって踊れるほどになれたらどれだけいいでしょう。でも、自信はないままなんですよね。
それでも、出すうちに、少しずつ、平気になり、何とかやれると思えるようになる。
ここで大切なのは、「自信がつくまで待ってたら、きっとできないままだった」ということです。
苦手を乗り越える方法は、
とにかく触れ、滑稽でもさらし、向かい合い、少しずつ納得がいく出来にしていくこと だと
私は思います。
近道はありません。でも、どんな道も、進まなければ前には行けない。
逃げていたら一生、できるようにならない。できなくても困らないけど、つまらない。
そんな感じで、面白がって苦手に向き合っていくうちに、付き合い方がわかってくる。
そんなものじゃないかな、と思います。
皆さんも、苦手なもの、できないこと、恥ずかしいこと ありますよね?
それらが、出来たらいいなぁ、ってものだったなら、面白がってトライしてみてはどうでしょうか?
ベリーダンス人生は長いです。現役70代のショーダンサーも居ます。
いくつになっても、女性特有の無理のない動きで、ずっとずっと踊り続けられる踊り。それが、このオリエンタルダンス(ベリーダンス)なのです。
あきらめるには、あまりにも人生は長いと、私は思います。
憧れのダンサーや先生のWSを受けて、自分の見識を広げるのもよいでしょう。
でも、その前に
放置している演目はありませんか?
それは、なぜ放置しているのでしょう?
せっかくのトライを生かせないなら、新しいものを入れても、出来ないままかもしれない。
それは、勿体ないことです。
一度習ったことを、もういちど噛みしめてごらんなさい。きっと前よりも違う意味が見つかりますよ。
それは、きっとあなたにとって素晴らしいものの種かもしれません。
Lilyでした!
Photo by TAKAHIRO TAKAGI
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