後編 History of Lotus 〜 わたしを変えてくれたLapislazuliとの出あい〜
これは、ある1人の女性が、ラピスラズリと出会ってから過ごした日々を振り返る物語。
ラピスラズリで初めてベリーダンスを習ってから、ダンサーとして活動するまでを
Lotus(ロータス)が振り返り、自らが書き起こしたものです。
これはきっと、ひょっとしたら、あなたの物語になるかもしれない、そんなお話です。
前編はこちら ↓
History of Lotus 〜 わたしを変えてくれたLapislazuliとの出あい〜 前編
〜Fairuzの一員、そしてLotusへ〜
憧れの「Fairuz」に挑戦
一つ上のステージへ
Lily先生を中心に結成された「Fairuz」は、Lapislazuliに通う生徒にとって雲の上の存在です。
高度なテクニックとメンバー間の信頼関係、すべてが一つになって大迫力のショーを見せていました。
ベリーダンスを始めたときから変わらず、人の前でショーをするなんて心にもなかったわたし。
それでも少しだけ気持ちが動いたのは、Lale先生主催のハフラでした。
Iris、Orchid、そして私の3人で出演することとなり、すでにFairuzとして活動していた2人の足を引っ張らないよう必死に『Zilzal』を踊りこみました。
3人で何度も何度も練習を重ね、腕の角度、顔の角度、ムーブメントの精度をあげていきました。
本番を終えて、充実感に満たされたとき
「Iris、Orchidと同じステージに上がるチャンスが、もしかしたらあるのかも」と思い始めました。
その思いを挑戦する勇気に変えてくれたのは、「Fairuzで一緒に踊りたい」と声をかけ続けてくれたIrisでした。
決断までには時間がかかりましたが、『Ala Meen』を試験曲として、わたしの最初の挑戦がスタート。
待ってくれている仲間の期待を裏切りたくない、なにより、自分もあのメンバーになりたい。
そんな思いで日々を過ごていしました。
大好きな『Ala Meen』を自分のものにするため、解釈を深めて1曲を仕上げていきました。
緊張のあまり指先まで震わしながら必死に踊り切った試験当日。合否の発表は後日…。
忘れもしない合格の連絡が届いた瞬間は、涙を流して喜びました。
Fairuzとしてのわたしが始まった日です。
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ショーを重ねて生まれた
ダンサーへの思い
コロナ前まで、多くのショーに出演してきたFairuz。
「憧れたメンバーのなかに自分がいる」という喜びと、レベルの高さへの苦しみ。
両方を抱えながら、Lily先生、Iris、Peony、Orchidと時間を過ごしました。
不安を打ち消してくれるのは練習の質と量だけ。
そうわかっていても、なかなか自分の成長を感じられない時期があり、さらに苦しい時間が…。
楽しいのに、不安。
そんな日々を過ごしていたように思います。
もう一つ、わたしの不安を大きくしていたのは、「ダンサーレベルに達していないなかでFairuzを名乗ること」でした。
わたし以外はダンサーの実力を備えたメンバー。
そのなかで一緒に踊っていていいのだろうか…。
同じメンバーと言っていいいのだろうかという不安が、日に日に大きくなっていきました。
そんななか、昨年の10月ごろ、先生から「4月を目処にダンサーをめざさないか」と言葉をいただいたのです。
半年間、「時間がない!」と必死にムーブメントを磨きこんでいきました。
試験曲をいただいてから2週間。
大好きなドラムソロは、一つひとつの動きをさらに磨き上げるのにぴったりで、自分の力不足を実感しながらゼロから学び直す気持ちで練習。
自分のレベルが少しずつでも上がっているのを感じながら、試験当日を迎えることができました。
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Lotusの名に恥じない
これから先に見ていること
2回目のダンスは、記憶にないほど緊張のなかにあった試験。
ただ、Fairuz試験とは大きな違いがありました。
それは「感じるままに踊ることができた」という点。
ドラムの音に合わせて、体が自然に動くのを感じました。
「ダンスが好きってこういうことだ」と、それを表現できたように思います。
目の前で言い渡される合否。
踊り切ったとは言え、先生の口からどんな言葉が飛び出してくるのか。恐怖でいっぱいでした。
「…。」
「…。」
「合格です」
言葉を聞いた瞬間に流れる涙。
そして頭に浮かんだ仲間たちの顔。
同時にいただいたダンサーネームは「Lotus」。
真っ暗ななか、静かに神々しく咲く蓮のようにと、素晴らしい名前を受けました。
Lapislazuliに出あってから試験当日までを先生と一緒に思い出しながら、2人で涙を流しあって解散。
ダンサーとなった私を、Fairuzの仲間は改めて温かく迎えてくれました。
そしてlapislazuliのみんなも共に喜んでくれたこと、本当にうれしく感謝しています。
「Lotusのようになりたい」「Lotusのように踊りたい」。
そんな憧れの対象になれる日は遠いですが、わたしがこれまで抱いた「Fairuzの一員になりたい」「Iris、Peony、Orchidのようになりたい」という道しるべになりたい。
そんなことをいま、思っています。
ダンスに触れたことがなくても、大人になってから出あった趣味が「本気」になる時間をくれること。
それを多くの人に伝えていけたら、幸せです。
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Fin
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