前編 History of Lotus 〜 わたしを変えてくれたLapislazuliとの出あい〜
これは、ある1人の女性が、ラピスラズリと出会ってから過ごした日々を振り返る物語。
ラピスラズリで初めてベリーダンスを習ってから、ダンサーとして活動するまでを
Lotus(ロータス)が振り返り、自らが書き起こしたものです。
これはきっと、ひょっとしたら、あなたの物語になるかもしれない、そんなお話です。
以下:Lotusより
2021年4月25日、多くの人がコロナ禍に沈むなか、私はLily先生から【Lotus】というダンサーネームを授かりました。友人の誘いで始めたベリーダンスの世界。
ダンスなんて触れたこともなかった私が、ダンサーとして活動するまでを振り返ります。
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〜エクサベリーからパフォーマンスへ〜
エクササイズから始まった
未知の世界「ベリーダンス」
もともと出不精で、仕事以外の日は極力静かに過ごしたい。でも遊ぶときは、思い切り。
そんな私が定期的な習い事を始めるきっかけは、友人の一言でした。
「日曜日の朝にベリーダンスを使ったエクササイズクラスがあるから、一緒に通わない?」。
朝活が流行り始めたころで、30歳を超えていたこともあり、
「何か趣味をもつのも良いかも」くらいの軽い気持ちで、一歩を踏み出しました。
初日、スタジオで出迎えてくれたLily先生は、「私より年上ってほんと?」というくらい、キラキラ。
ウエストがしっかりくびれていて、「わ~、雑誌の中の人みたい」って思ったのを覚えています。
それと同時に、自分はあんなふうにはなれないし、お腹を出してエクササイズする日が来ることは、ない!とも思っていました。
高校生のころから、自分の体はコンプレックスだらけ。
肩、腕、腰回り、ふともも、足首。ありとあらゆる箇所に「文句」をもっていました。
その体を人に見られるのがいやで、夏でもノースリーブを着られなかった私。
エクサベリーを始めてからも、まさか自分が人前で踊るなんて考えてもいなくて、衣装やダンサーさんのステージを見たことはありません。
それくらい、私にとって「ベリーダンス」はまだまだ遠いものだったのです。
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振付との出あいが導いた
新しい世界への扉
隔週の早朝エクササイズを楽しみ始めたころ、「振付のクラスもあるよ」という、次の一言が私の耳に。
さすがに続けられるのか不安もありながら、勇気をもって飛び込みました。
そこで見たのは、Lily先生の声と音楽に合わせてベールを一生懸命にたなびかせる生徒の皆さん。
スクールができたばかりで、生徒もまだまだベール初心者。
楽しく一生懸命に踊る姿がありました。まずは、このベールを買うところから。
形にこだわる私が買ったセルリアン・ブルーのシルクベールは、いまでも使っている大切なアイテム。
思い出深くて、捨てられずにいます。
最初に習った『Last Kiss』はベールの動きがとても美しい曲。
女性らしく感情移入しやすく、きらきらとした世界観たっぷりの1曲です。
この曲をはじめて人前で披露したのはハフラのステージでした。
大切な人たちに日頃の成果を見てもらう喜び、そして「群舞」のおもしろさを教えてくれた大好きな演目です。
「エクササイズなら通ってもいいよ」
「不安だけれど1曲ならなんとかなるかも…」。
そんな気持ちから「もっとレパートリーを増やしたい」と、気持ちが動き始めたのです。
「趣味は?」と聞かれて「ベリーダンスをしています」と応えられるようになったのは、2曲目の振付が終わったころ。
Lapislazuliの仲間と過ごす時間が増えて、「ベリーダンスを楽しんでいる!」という自覚もありました。
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「踊れない」から抜け出して
「絶対に止めない」と思えるまで
「趣味」として、ベリーダンスが自分のなかの大部分を占めるようになったころ、プライベートでは苦しい時間が続きました。
当時はベリーダンスのことを考える余裕すらなく、レッスンに足を運べない時間が増えていくばかり。
とうとうLily先生に、少し休みたいと宣言。時間をかけて、プライベートを整えました。
少しずつ自分を取り戻したとき、まず浮かんだのは「みんなに会いたい」「みんなと踊りたい!」という気持ちでした。
この思いをすぐに先生にぶつけると、泣いて喜んでくれたのを覚えています。
そして「10月の発表会に出ない?いまからならまだ間に合うから!」とチャンスをいただきました。
そしてレッスン復帰から2カ月後の10月。
大好きな仲間と一緒にステージに立つことができました。