群舞愛を語る
こんにちは!Lilyです。
今日は、ダンス文化における普遍的なテーマ「群舞」について、少しお話を聞いていただけたらと思います。
長くなってしまうかもしれませんが、ご興味持っていただけましたら
どうぞお付き合いくださいませ♪
群舞とは、一人以上の人数で一緒に踊り、作品を表現することを指します。二人以上の数人のグループで踊れば、それは群舞。
一人で踊ることができるダンス、むしろ、ソロ(一人で演技する)メインのダンスのジャンルも多く存在し、かくいう私が愛するベリーダンスも、ソロが基本と言われている種類のダンスだと思います。
ですが、ベリーダンスに限らず、ソロまたはペアが基本のダンスでも、多くは群舞にアレンジして踊られる文化が醸成されていきました。
それは一体なぜだったのだろうと、ふと考えてみたくなりました。
群舞に最初に出会ったはいつだろう。。。と考えてみたら、割とすぐに虜になったのを思い出しました。
私にとっては、HIP HOP との出会いが、最初のダンスとの出会いでした。
フリースタイルでソロで好き勝手踊ることも十分楽しいものでしたが、
群舞の演技を観客として見たとき、そのとても多彩な表情、ソロとはまた違った魅力にすぐにハマり
それからは仲間と揃えたり、はたまた対象に踊ったりするアレンジ欲がどんどん浮かび、実際に群舞を作っていくことに、夢中になりました。
ダンスの表現の幅は、ソロよりも格段に増し、世界観をスケールアップできる。
人数が多くなれば多くなるほど、その圧倒的なパワーが増えていく。
そして、今も続いて私の中には、美しくワクワクし魅力的な群舞への情熱は消えたことはありません。
たくさんのアーティストが同じものを表現しようとする時、とてつもないパワーが生まれ
観る全ての方をも巻き込む、そんな群舞があります。
そんな、「魅力的な群舞を踊る」ために必要なことをお話しします。
- 各個人の基礎スキル
- 仲間との信頼関係
- 光より影を正確にデザインする
この3つが揃うこと。
それぞれ説明します。
1・各個人の基礎スキル
ここが一番基本的な考え方として必要なのは間違い無いのですが、
かといって、基礎スキルが無いからと落ち込んだり、尻込みして欲しいわけではありません。
そもそも基礎スキルは、いつまでも、どこまでも磨き続けていくべきもの。
すぐに上手くなるわけでもない代わりに、すぐに失ったりしない
誰にも奪われない、少しずつ蓄積していく財産のようなもの。
早く努力を始めたり、倍速で努力したら、その分貯金が早く貯まる そんな感覚に近く、
また、あればあるほど、ソロに限らず群舞のクオリティを上げることができます。
ぜひ、群舞を見て感動した経験を、誰かにも自分が与えたい!と思ったら
華やかな大技や、キャッチーな表現をするだけに固執することなく
その裏にしっかりとした基礎を裏打ちすることを怠らないで、努力していきたいですね。
私も、今もまだまだ勉強中です。
2・仲間との信頼関係
ただ集まって、同じ振り付けを踊るだけの状態を、素晴らしい群舞とはすぐ定義できない気がしています。
それは、敢えて言うなら「集団で踊っただけのソロダンス」。
群舞がいかに輝くかは、どこまで距離的な障壁を攻められるか。
構成に沿って、ご自身の努めるべき役割を理解し、
しっかりと近づき、離れ、合わせ、ずらし、止まり、動く。
メンバーの誰かを見て振り付けを思い出しているという段階では、この表現はとても無理です。
メンバーの息遣いを感じ取って、一人一人が独立して適切な立ち位置を判断できる時、群舞はとんでもない魅力を放ちます。
メンバーを信頼するからこそできる「攻めた群舞」は、揃っているかどうかだけが大切ではないと私は思います。
実際に揃っているか、というとよりも、揃えようとする意思が見えるかどうかで、
そのダンスに情熱が乗り、感動が生まれるかを左右します。
3・光より影を正確にデザインする
1と2はイメージしやすいと思いますが、実際は、この3「光より影」のお話が一番大事です。
光とは?影とは?
光=目立つ場所、キメ技、動くパーツ(アームアクション、ステップなど)
影=その目立つ場所以外の全て
強い光が当たる時、影は色が濃くなるからこそ、光る場所がいっそう輝く。
まさにそれは、一人で踊るときも、数人で踊る時も必ず生まれるもの。
今、動いている右手は華やかかもしれない。でも、左手まで意識がいかず、だらんと閉じてしまったとしたら、観客は目が散ってしまわないだろうか?
今、真ん中でメンバーはとても華やかに踊っている。
しかし、その横のメンバーは、立つ場所が確保できず、動きが小さくなってしまった時、観客は目に入れずにいてくれるだろうか?
ソロでも、群舞でも、光の部分を引き立たせることができるのは、とびっきり暗く潜む影をデザインできるからです。
群舞の振り付けは、影をどうデザインするかを私は大切にしています。
いかがだったでしょうか。
私は、とても幸せなことに
群舞を一緒に作るメンバーに恵まれ、作品を心底楽しんでいますし
愛情に満ちた群舞作品を見ると、これ以上ないほど心が躍ります。
美しい絆が見えるからです。
これからも、群舞を愛して止みません。
マニアックなお話しだったと思いますが、どうかご容赦くださいね。
Lilyでした!
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