「初心忘れるべからず」&「継続は力なり」コンボが最強だと感じた日
名古屋は台風が過ぎ去り、風は強いものの、何日ぶりかに湿度が低めの、ちょっと嬉しい朝
みなさん、何事もなく過ごされていると良いのですが。。。
久しぶりに、告知でもなくスクールの連絡でもないブログを書く気になりました。
初心忘れるべからず
継続は力なり
この2つの言葉をふと、思い出しました。
変わらず続けていることが実を結び、嬉しい気持ちになったことと、
私や私の身の回りで変化が起きたりしたのがきっかけです。
どちらも、自分を戒めていく言葉ですが、本当にこの言葉は正しいと感じています。
目先のことにとらわれて、本質を見失ってイライラしているとき
たいがい「どうしてそれをしたいと思ったのか」ってことを忘れています。
そして、目的達成の前に立ちふさがる雑務や、雑音に気を取られて
目の前のことを解決することで必死になって、消耗してしまう。
これは、初心を忘れているからだと。
私にとっての初心は、まぎれもなく
ただ「ダンスを愛していきたい」という気持ちです。
ダンスは心を潤し、癒やしてくれるものです。
どんなに嫌なことがあっても、踊ればスッキリと頭が冴え、アドレナリンが出て高揚し、
すっと気持ちを切り替えることが出来ます。
見るのも踊るのも好きすぎて、
「誰にでも、人にはこの上なく好きなものが一つだけある」のだとしたら
私にとってそれはダンスかもしれません。
ベリーダンスは奥が深く、ルーツが世界最古のダンス。
当然、日本から遠くはなれた、中東から発祥した文化ですが、
今や世界各国に広がり、独自の進化を遂げていて、各国オリジナルダンスと混じりながら
今も発展し続けている。
私はその幅広さ、柔軟さを愛しているし、最大の魅力だと思っています。
人間の根幹の感情に触れるダンス。
ダンサー1人ひとりの個性が光り、それが魅力に変わるダンス。
女性が最も女性らしくシンプルに美しいダンス。
どんなダンスともフュージョンできるダンス。
でも、その逆に、誰が、何が正解かもわからなくなるほど古いものだからこそ、
正しいものを探したり表現したりするべきだという人たちも多くいます。
でも、きっと、100年前のダンサーだって、「これはベリーダンスじゃない!」と
言われながら踊り、発展させてきたんじゃないかな。
どんな文化も、花開いたときから永く同じままであるはずがないんじゃないかな。
そんな気がするんです。
私がベリーダンスに出会って、こんなに表現豊かに踊ることを知り
素敵なダンサーを見て心が震えるとき、どんなに癒されてきたか。
あんなダンサーに、インストラクターになりたいって思ったとき、
間違いなく目がキラキラしてたと思うんです。
ありがたいことに、ベリーダンスに出会って今年で9年目になり、
ずっと続けてこられたこと、これからも続けたいと思えることが本当に嬉しいし、
スクールを運営して、この素晴らしさを伝えていけることに感謝しているつもりが
いつしか、自分自身は少し慣れていたり、飽きたりすることがどうしてもあります。
それはかつての私がこころを揺さぶられたものだったはずなんです。
だから、今だって、きっと誰かの心を揺さぶったり、感動させたり、
変わりたいと思う、変わろうとするきっかけになるもの。
ずっと最初からそこにあった、キラキラしているもの。
それを忘れてはいけないと思い、ベリーダンスに最初に触れるきっかけになる
未経験者さん向けのクラスこそ、大切にしなくてはいけないなと思います。
定期的に、この4年間何度も、立ち止まってはこの思いを繰り返し噛み締めてきました。
そして、それを続けてきた、ありがたいことに続けてこられたこの4年間で
少しずつですが、ベリーダンスを新しく知り、好きになってくれ、
振付を覚えたい!イベントにも出てみたい!という方たちが今、増えてきました。
彼女たちは、つい1年前まで、ベリーの「べ」も全く知らなかったんです。
最初は、「くびれるエクササイズ」として検索して、引っかかったから来てみた、そんな皆さんなんです。
それが、毎週レッスンして、家で自主練習して、今はステージに立つことを夢見ている。
生活にいままで無かったものを取り入れるって、そして続けるって
人間にとってとてもパワーのいることです。
私はきっかけになったに過ぎず、ご本人の意思だし、気持ちの強さ故なのだけれど、
一人でも多くのきっかけになれたら嬉しいなと思ってきました。
私がいちダンサーとしてレストランで踊ること、それを見てくれる人や、目標にしてくれる人も居ますし、
エクササイズクラス・入門・初級・上級のインストラクターとして、それから、
プロダンサーチームのメンバーとして踊る機会まで含め、
幅広いレベルで今、ベリーダンスに触れることができるからこそ、
ファーストインプレッションが大きく影響することが分かるんです。
ダンスにかぎらず、どの文化を伝える人もきっと同じで、
自分が好きなものだから、押し付けるとかじゃなく
自分がやりたかった夢だから、周りの人に再現してもらうんじゃなく
誰かもきっと嬉しくなる、感動する、と信じて待っていたかったんです。
そしてそれを、これからも続けていきたい
嫌いになっても、今みたいに情熱が持てなくなってもいいんです。
人生にとって大切なものはたくさんあるし、優先順位が変わることもあるし
ただ、私は同じ場所から、誰かの「大好きなもの」が増えるきっかけを作り続けていけたら
幸せだなと思っています。
いち表現者としてだけではなく、この素晴らしいダンスを
伝える者としてずっと関わっていけたら、嬉しいな。
それが私の初心です。
そしてこれを続けていけるだけ続けていきたいです。
この気持ちがまた変わることもあるかもしれませんが、
自分が出来ることがある限り、誰かのきっかけになれるかぎり
そこにあり続けていけるよう、努力していきたいなと思います。
そこにあり続ける。
これはカンタンに言えるし簡単なようですが、
とてもむずかしいことですよね。
だからこそ、「そこにいる」ということそのものがチャレンジです。