芸事「げいごと」について思うこと。
最近、告知ばかりBLOGで書いているのもツマラナイので、
今日はちょっと心の中を書いてみようと思います ⇦この顔絵文字お気に入り(笑)
「げいごと(芸事)」について、思ったことを一つ。
インストラクター、そして、ダンサーという仕事をしていて
いつも考えていることなのですが。。。
ダンスに限らず、芸というものは
どのジャンルも、いつの時代も、古いものと新しいものをミックスし、
発展してきたものだということ。
私はベリーダンスに出会うまでは、HIP HOPを特に好んでいて(今も好きです)
踊るのも、聞くのも、大好き。
だから自然に歴史も知りたいと思いました。
HIP HOPは、比較的新しい文化ではありますが、抑圧された社会から生まれたもの。
人種差別や貧困にあえぐ人々が自分たちの力で、
その環境を打ち破る反骨心がルーツの音楽だと知りました。
たくさんの同じ境遇の人たちから支持されたからこそ、国境を越え、
ここまで発展したもの、そして
アーティストはそのルーツを忘れないことに誇りを持っていることも、
とても印象的です。
ベリーダンスもまた、ルーツがさらに古いため(世界最古ですからね)
諸説あるようですが、やはり大衆芸能として発展したもの。
そして、抑圧された社会の中で、その当事者たちにより発展し、守られてきて
今や国境を越えて愛されるものになったこと。
今よりずっとずっと厳格な女性への抑圧社会で、男性に媚びるものではなく、
女性たち自らが自由に存在を解放する表現として、愛し、伝えてきたダンスと言われているのです。
そして、そのルーツを忘れずにいること。
やっぱり共通している点が多いなと思いました。
HIP HOPとベリーダンスが特別似てる、っていう話じゃなくて
日本の歌舞伎も、ブラジルのカポェイラも、きっと同じ。
ダンスや音楽を始め、芸事ってみんなみんな、
そうやって発展してきたものなんだろうなって思うんですね
ルーツや歴史を知って、リスペクトすることだったり
伝統と革新の繰り返しで発展してきたことだったり
どれも大切な要素ですが、、、
最終的に、芸って、「相手の時間をいただくこと」だと思うんです。
だから、自信がないっていうのは、見ていただく方に失礼にあたる。
芸事に関わって生きている者の端くれとして、そう思っています。
素晴らしいアーティストほど、個性的で、魅力的。
その魅力の正体って、「自信」なんだと思うんです。
その自信って、どこから来るのか考えてみたところ
ジャンル問わず、愛すべきダンスや音楽をより自分のものにするために、
勉強する。
歴史を知る。
たくさん工夫する。
知ることで、もっと自信を持てるようになる。
新しいもの、自分らしいものをミックスするために
古いものを知ることは、
きっととっても大切なんだと思うんです
私の師匠、Ema先生、
そして、ターキッシュベリーダンサーの巨匠、Artemis先生
お二人とも、同じ言葉を下さるのです。
「自由に、内から溢れるものを表現すればいいのよ。
あなたらしさに勝る魅力的な要素はないのだから。
こうでなくちゃいけない、なんてものは、何一つないの」
尊敬しているダンサーほど、こうでなきゃいけない、という言葉を使いません。
ダンサー一人一人に、その胸の中にあるものを信じれば良いと。。。
そう言ってくださる方ばかりでした。
要するに・・・それが一番難しい事。
そのために、歴史や、ルーツ、ムーブメントの仕組み、師匠や先輩、他の人の作品を
知る。
見る。
知った上で、自分ならこうしたいな、と思えた時。
努力して、納得できる形で、自分らしさをプラスすることができた時。
初めて「自信」が持てるのかな。
そんな風に考えていました。
だからこそ、「知る」機会を自分から作らなくては、発展できませんので
もし、これを読んでくださった方が、芸事に関わっているのなら、
ぜひ「知る」機会を、自分から探しに行きましょう
そして、そんな機会を少しでも作れたら嬉しいなと、
いろんな方面のWS等も企画しています。
9/11の「ドラムWS」は、まさに
ベリーダンスやアラブ音楽、リズム、
ダラブッカという伝統楽器を「知る」ための
そして、自分らしさを見つける機会になると思います。
ぜひ興味を持ってもらえたら、何かのきっかけになったら嬉しいです
★ドラムアレンジテクニック&リズム基礎WS and 生演奏ドラムソロWS in名古屋★
https://www.facebook.com/events/617313368433481/
何だか仕組んだように、最終的に告知してますが、偶然です