基本姿勢の『基本のキ』
こんにちは!Lilyです。
10月を迎え、爽やかな秋晴れの空が広がる季節となりましたね。
スタジオに届く風も心地よく、体を動かすのが本当に気持ちの良い時期です。
「スポーツの秋」「自分磨きの秋」なんて言われますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私は、実は、秋と春の年2回だけ、ゴルフに行きます。ゴルフはもう始めてから10数年経ちますが、ずっと細々と続けている趣味です。
広々とした緑の草原に自分が入り込んでいく感覚が、とっても癒やされるのです。
そんなこんなで、秋はイベントやショーも多く、体力的にハードではありますが、充実した毎日を送っています。
さて、今月のブログテーマは、初心者さんから経験者さんまで、全ベリダンサーにとって永遠のテーマである「基本姿勢の基本のキ」です!
普段のレッスンでもお伝えしていることですが、今回は「基本姿勢っていつ取るの?」「なぜ姿勢が崩れてしまうの?」という、生徒さんからよくいただく疑問を深掘りしながら、ブログでも分かりやすく紐解いていきたいと思います。
一番多い疑問:「基本姿勢って、踊っている間ずっと取っておくもの?」
レッスンで最初に着手する「基本姿勢」。
足を置いて、膝を緩めて、骨盤を入れて、胸を持ち上げて、手を10時10分の位置に……と教わると、多くの方がこう思ってしまいませんか?
「えっ、踊っている間中、ずっとこの姿勢をガチガチに固めておかなきゃいけないの!?」
答えは、「NO(違います)!」
ずっとその姿勢で固まり続ける必要はありません。むしろ、固まりすぎてしまっては、しなやかなベリーダンスのムーブメントは生まれません。
ベリーダンスにおける基本姿勢とは、ずっと固めておくものではなく、「迷った時に戻ってくる場所(我が家・ホームベース)」なのです。
例えば、ヒップのフィギュア8(8の字を描く動き)や波のようなストロークを行う時、骨盤の位置は一度リリースされ、動いていきます。
でも、次の動きへ移る直前、あるいは動作の節目で、必ずこの「基本姿勢」という原点に戻ってくる。
「崩して(動かして)、戻る。崩して、戻る。」 このメリハリと帰還場所があるからこそ、軸がブレず、どんなに激しい曲でも優雅に美しく踊り続けることができるのです。
動画でおさらい!ブレない体を作る「基本姿勢」3大チェックポイント
それでは、YouTube動画でも詳しく解説している、基本姿勢を作るためのポイントを一緒におさらいしてみましょう。ご自身の体と対話しながら、試してみてくださいね。
① 立ち方と重心(土台を作る)
・足幅と向き:つま先を少し外側に向け、かかとの間に拳1個分が入るくらいのコンパクトな幅で立ちます。
・重心と膝:体重を少しだけ「つま先寄り」に乗せます。膝はピンと伸ばし切らず、柔らかく曲げて、つま先の真上に置くイメージです。
② 骨盤とお腹のスイッチ(体幹の軸を作る)
・骨盤の角度:ここが一番のポイント!お茶碗を前にひっくり返す(倒す)ように、骨盤を少しだけ立てて入れます。
・お腹の圧力:骨盤を入れると、お尻とお尻の間に割り箸をキュッと挟むような感覚と、お腹の中に圧力(軸)が生まれます。背中が真っ直ぐに伸び、体幹にスイッチが入るのを感じられたら大成功です!
③ 上半身と腕のポジション(流麗さを生み出す)
・胸と肩:息を深ーく吸って胸を持ち上げたら、息だけを楽に吐き出します(胸の位置はキープ!)。肩は一度持ち上げてから後ろに引いてストンと下ろし、胸元を広く開きます。
・腕と手の位置:肘はアンダーバストのラインに置き、手は「10時10分」の位置(自分の視界に自然に入る位置)へ。
力んで腕が体の真横や後ろにいかないよう、自分の目の前の空間を優しく包むイメージです。
親指が飛び出さないよう、手先もしなやかに整えましょう。
なぜ基本姿勢が大切なの?(レベル別の理由)
基本姿勢を整えることには、初心者さん・経験者さんそれぞれにとって、とても大きな意味があります。
【初心者さんへ】「分離(アイソレーション)」の鍵は土台にあり!
ベリーダンスの最大の魅力であり、最初に壁と感じやすいのが「上半身と下半身を分けて動かす(分離)」ということです。
「腰を動かすと肩まで動いちゃう」「胸を動かすと腰がついてきちゃう」と悩まれる方は多いのですが、これは技術不足ではなく、基本姿勢(体幹の軸)がまだ安定していないから起こる自然な現象です。
下半身を固定し、上半身だけを動かすためには、お腹の中にしっかりとした「芯」が不可欠。振り付けを頑張って覚える前に、まず基本姿勢という土台に慣れること。これが、実は一番の上達の近道なのです。
【経験者さんへ】「勢い任せ」からの卒業!
ある程度踊れるようになってくると、今度は速いテンポのコンビネーションや、難易度の高いムーブメントに挑戦する機会が増えますよね。
そんな時、不安や焦りから、つい「勢い任せ」に踊ってしまうことはありませんか?
勢いで踊ってしまうと、上半身の激しい動きに下半身が持っていかれ、踊り全体がバタバタと不安定に見えてしまいます。
「どんなに複雑な動きでも、一度基本姿勢(ホームベース)を通過して次の分岐点へ向かう」。この意識を持つだけで、踊りに圧倒的な安定感と洗練された品格が生まれます。
10月、秋の静けさの中で「自分の土台」を整えよう
ダンスで迷子になった時、うまく動かないと感じた時。 いつでも優しくあなたを受け止めてくれる場所、それが「基本姿勢」です。
鏡の前に立ち、足を置き、骨盤を入れ、胸を開いてすっと息を吐く。 その一連の動作を行うだけで、不思議と心までスッと整い、「今日も私は私として、美しく立っている」という自信が湧いてくるはずです。
文字だけでは伝わりにくい腕のニュアンスや骨盤の動きは、
ぜひYouTube動画『【ベリーダンス処方箋】基本姿勢をマスターしよう!』で実際に動きを見ながら、おうち練習に役立ててみてくださいね!
さらに深く、各ムーブメントの正しい体の使い方やロジックを学びたい方には、動画教材『ベリーダンス ムーブメント ライブラリー』もおすすめです。
今月も、金山駅すぐのスタジオで、皆さまが自分の「ホーム」に戻り、心地よく輝ける時間をご用意してお待ちしています。
秋の爽やかな風に乗って、一緒に楽しく美しく踊っていきましょう!
Lily


