知っておこう!ベリーダンス界隈のお作法
こんにちは! Lilyです。
すっかり初夏の爽やかな気候になりましたね!
暑くもなく寒くもなく、日も長く夕方も明るくてルンルン気分の毎日です。
そしてもうすぐ梅雨の季節になることを思うと、この貴重な「快適な季節」をもっと楽しもうとして、ついつい頑張ってしまいます。
スクールでは、6月のソロ・デュオハフラに向けて、みんなが動き始めています。一年に一回しかない、ちょっと変わったハフラ。まるでレストランショーに似た状況を用意し、みんなにも挑戦をしてもらうイベントです。
ぜひ、みなさんの成長を見せてくださいね!とても楽しみにしています。
さて!そんな中、
今月は、「知っておこう!ベリーダンス界隈のお作法」についてお話ししたいと思います。
ベリーダンス界隈には、いわゆる「お作法」なるものが存在しているのですが、みなさんは知っていますか?
ベリーダンスを習って、いろんなイベントやショーを見に行ったり、ハフラに出演したりしていると、「えっ!なにこれ!」って思う光景を目の当たりにしたこと、ありませんか?
今では慣れたという方も、一般的感覚から見ると異様な光景だったりすると思います。
ですが、知っていると得をすること・知らないと、ひょっとしたら損をする・恥をかいてしまうことが、実はたくさんあるんです。
まぁ、長い間その界隈にいると、常識のように感じられるようになっても、自分がそれをいざできるか、というとまた別という場合も多いですよね。
日本人のみなさんは、本当に真面目で、まず感覚でやってみて、失敗してもいいや!と思うのが苦手な方も多いと思うんです。
ですので、「これでいいよ!合ってるよ!大丈夫だよ!」と、経験者に言ってもらえたら、安心してできるようになったりするもの。
さぁ!あなたはいくつ知っているでしょうか?早速参りましょう。
★衣装関連
⚫︎ 衣装は、その曲に最適なタイプを選ばなければいけない
一般的な感覚に直すと、「白衣で工事現場に行くのは変」みたいなことですね。
オリエンタルの衣装なのにフュージョンを踊ったり、ドラムソロなのにスリットのないプリンセスラインのスカートを着たりというような、ベリーダンスにも「チグハグな印象」となってしまうケースがあります。これを知らないと衣装を選べないし、恥をかくこともあり得ます。
この曲にふさわしい衣装とはどんなタイプかを、習っている間に、先生からしっかり教わりましょう。
⚫︎ 衣装は、共演者となるべく色かぶりしないように配慮する(目上の方が優先)
衣装の色が偶然同じになってしまうこともありますが、事前にわかるような場合は、なるべく違う色を着るようにお互いに気遣いをできると良いですね。
スクールハフラなどの場合では、あまり気にする必要はありません。
⚫︎ 白・黒の衣装は、そのショーのメインダンサーが着るもの
白や黒の衣装は、実はよく既製品で売っていますが、「ソロの最後に出てくるダンサーが着る色」という暗黙の認識があり、初心者さんはあまり着ないほうがいい色です。
しかし、揃えやすいため、群舞で揃える場合は仕方ないのでOKの場合が多いです。群舞用ランク衣装かソロランク衣装かでも変わります。
⚫︎ 衣装、小道具は、洗えるものと洗えないものがあり、絹や接着剤を使用したものは、洗ってはいけない
舞台ではやはり汗をかきますので、衣装を洗いたいと思うかもしれません。が、衣装は根本的には洗うのが難しい場合が多いです。洗えるのは、ビーズやスパンコールを糸で縫い付けて製作してある衣装です。こちらは手洗いで洗えます。
熱圧着やグルーガンで接着してある装飾や、羽飾りのような繊細な素材であれば、ファブリーズでシュッシュっとし、陰干ししましょう。
また、絹製品は絶対に洗ってはいけません。色が落ちてムラになってしまいます。水が少しでもついてもダメなので扱いには気をつけてください。
⚫︎ 衣装の貸し借りはしてはいけない
衣装はとても高価なもの、かつ、とてもパーソナルなサイズで一人一人の合わせて作られる、プライバシーの塊のようなものです。なので、万が一ビーズ刺繍を破損したり、破いてしまった場合、お金の弁償だけでは済みません。貸してくださった方の大切なたった一つのお気に入りなのです。貸し借りはトラブルの元なので絶対にしてはいけません。
また、お譲りであれば構いません(その場合はご自身の体型に合わせてしっかりとホック位置や丈などをお直しするのが前提)
特例で、カバーウェア(破損の可能性が低く、衣装の上から着る程度のもの)や、弁償できたり代わりがきく小道具類のみ、貸し借りを許可しています。
★その他
⚫︎ 誰かに習った振り付けを勝手に変えたり、許可なく出演イベントで踊ったり、許可なく他人に教えてはいけない。また、振り付け製作者を明記の上、パフォーマンスを行わなければいけない
振り付けには、著作権が発生します。そのため、その振り付けは曲を通して踊る時には、リスペクトする気持ちを持って使うべき。振り付け製作者は、心を込めて作っているので、その振り付けを半分だけ使ってあとは忘れちゃったから即興、というような、雑な扱いをされた場合、私ならとても悲しくなります。必ず、踊る場合は、フォーメーションの都合上の改変以外はできるだけ原作のままで、そして、許可を得て使用してくださいね。
教える立場の方が習った場合だけ、他の人に教えることも許可しています。
⚫︎ 拍手より、ザガリート(レレレレレレレ〜)がふさわしい
ベリーダンスのステージへの賞賛は、拍手も悪くはないですが、やはりザガリートでしょう。これは、本場の国では、女性が相手に賞賛を贈るのは、失礼と取られる中、唯一許された賞賛の行為だったことが今でも残っているという説があります。
(失礼というよりは、生意気と取られるそうです。つまり、男性優位社会のため、女性が何かを評価するのは不適切、生意気という社会なんですね)
女性でも賞賛を贈っていいんです。素敵なものは素敵、かっこいいと思ったら、ぜひそれをダンサーに伝えてあげましょう。ザガリートは練習すればほとんどの方が少しはできるようになりますよ!
ザガリートは、LilyのYoutubeでレクチャーしていますのでぜひご覧になってください💛
⚫︎ 神様の名前が出てくる曲や、宗教をテーマにした曲で踊ってはいけない
これは、上のお話とも少し通じるのですが、アラブ圏の曲では、よく「アッラー(神)」という言葉が出てきます。女性が神の名を直接呼ぶのは、はしたない行為だとする風潮があり、神の名を連呼する曲を、女性がベリーダンスで踊るのは分をわきまえない行為、冒涜である、といった、そういう空気があるそうです。
(ついでに言うと、ヤッラーはOKらしい。意味は大丈夫、とか、OKとか、掛け声に近そうです)
加えて、イスラム教圏内の文化がルーツのため、他宗教に関連している曲も避けた方がベターです。(讃美歌など、キリスト教の曲や、お経などの仏教に関連するもの等)
歌詞などに神をはっきり示唆する言葉があったりしないか、チェックして曲選びをするのがマナーです。
⚫︎ 男性のためだけに踊ってはいけない
これも、アラブ圏ならではの風潮ではありますが、ベリーダンスは本来、女性たちが集まって女性だけのパーティーで細々と踊られ文化を継承してきたと言われています。現代では、観光用にナイトクラブやクルーズ船でイベントとしてエジプトでも踊られているので、その風潮は薄れつつありますが、男性のためだけに踊るというのは、高潔な文化であるベリーダンスの印象を貶める行為と取られてしまう可能性が高いのは確かです。
女性が女性のために踊るもの。それがベリーダンスのルーツなのです。それを知って、重んじていきたいと私は考えています。
⚫︎ フェイスやボディのラメは場所に配慮して使う
これは現代的なイベントでのマナーやエチケットと言えますね。「ラメ落ち」と言って、ステージや控え室に落ちてしまうと、掃除がとても大変なってしまうんです。ラメ禁止と明記している会場も多いです。
ありがたく使わせていただくお店やホールに、ご迷惑をかけないように、ラメは控えるか、落ちないようにコーティングして使うように配慮しましょう。また、落ちてしまった場合は、自分で清掃してからその場を後にするようにしましょうね。
この10箇条が、知っておいて損のない「お作法」です。
知らなかったもの、ありましたか?
今は、それほどうるさくないというか、緩くなってきている部分も多いです。が、マナーやエチケットって、理由があってそうなっているもの。
「どうでもいいじゃん」と言い切るより、知った上で、尊重して、徐々に時代に合わせていける方がスマートですよね。
ぜひ、今後のベリーダンスライフにお役立てくださいね。
それらを踏まえて、では、今月のチャレンジ(宿題)です!
今月のチャレンジ:「ザガリートをやれるようになる!」
今月のちいさなチャレンジは、あの「レレレレ〜ッイヤッ⤴︎」の掛け声、ザガリートを練習してみる!です。
ザガリート、憧れ続けてるのに、恥ずかしさが克服できてない人は、一回しっかり目に練習して、レレレレの壁を越えてみませんか?
ぜひ、こちら動画を見ながら、一緒にトライしてみてほしいです〜!
ベリーダンスあるある:お作法編!
「これ可愛い!って思った着たい衣装、本当に着ていいのかな…??」
わかります〜。先生が着てた衣装、可愛かった!先輩が着てた衣装、素敵だった!でも、あんな豪華な衣装、初心者の私が着ていいんだろうか。。。?って思いますよね。
その疑問、危機察知能力高いと思いますので、グッジョブです!
衣装には、実は、ランクがあります。
群舞用には、既製品衣装(楽天市場などで手に入る、SMLサイズで買えるようなもの)が一般的。衣装とレッスンウェアの中間みたいなものも多いです。
お値段相場は、5000円〜30,000円ほど
ソロ用衣装は、基本的には一点もの。
お店の在庫衣装をお直しするほか、デザインが決まっていて自分のサイズで作るサイズオーダー、デザインから素材から何から自分で決めるフルオーダー などが主流で、オーダー系は納期が3ヶ月程度はかかります。全て職人による手作業の芸術品なので、とても値段が高いです。
お値段相場は、セール品で40,000円くらいからあり、高いものは、素材の豪華さや装飾の多さがお値段に左右し、70,000円〜120,000円くらい。
有名な衣装ブランド製であれば、200,000円くらいであります。
初心者さんのうちは、群舞用衣装で十分ですが、レストランショーのアシスタントやセミプロとしてステージに立つことになってきたら、ソロランク衣装を着ても、良いと思います。
Lilyからのお知らせ
今月アップした、LilyのYouTube動画をこちらにご紹介します!
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ぜひチェックして、一緒に実践してみてくださいね!
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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
それでは、次回のブログもお楽しみに!
Lilyでした!
photo by HIguchi
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