舞台メイクの基礎知識
こんにちは!Lilyです。
やっと11月後半に差し掛かり、夏日が減ってきましたね!
5年前くらいから、冬が短くなったなぁと思っておりましたが、いよいよ冬服の出番が来そうですね。
昨今、ファッションやメイクに関して、自分の「パーソナルカラー」というものを意識する機会が増えましたように感じます。
私の本業(WEBクリエイター)でも、色彩の知識が必須なので、カラーをどうまとうか、というのは大変重要なことです。
もちろん、舞台に出る際は、衣装とメイクは切っても切れない必須アイテムですので、
ベリーダンスメイクでの色選び、そしてそもそもどんなツールが必要なのかをお伝えしてみようかなと思います。
それでは早速いってみましょう!
メイクは衣装の一部である
ベリーダンスを始めたら、いつかは衣装を着て、ステージに立ってみたいと思ったとします。
そして、衣装を着てみるわけですよ。
ウキウキの瞬間!
でも!
あれ?顔!顔が!負ける!!
衣装に負けてしまっているーーーーー!!!
こういうことが、めちゃくちゃ起きます!
そうなのです!
衣装を着ることは、誰だってできます。でも、それだけでは、舞台に立つ自分は完成しません。
メイクをちゃんとして初めて、フル衣装として成り立つのです。
ここで、貴重な(?)私のステージ前の自撮りの顔を御覧ください↓(普段全然撮りません)
まず肌は、汗などで落ちづらい、舞台用ドーランを使用。そしてチークをこれでもかと濃くし、ハイライトとシェーディングをしっかりつけています。
次に目元。眉毛をゴルゴ化し、それに合わせて、目を開けても見えるところまでしっかりと濃色アイシャドウを入れ、絶対に日頃は使えないほどの大粒ラメを付けまくっております。そして、極太のリキッドアイラインを目の上、目尻にながーーーーく入れております。
下まつ毛はこれでもかと書き足しておりますし、上に付けたアイラッシュ(付けまつげ)は3枚。さらに、多少色素が薄く感じるカラーコンタクトが入っています。
唇は、衣装や髪がひっつかないよう、グロスではなくマット系でさらさらのもの。よくティント系の発色がいいものを選んでおります。
ざっくりいうとこんな感じですが、すっごく濃いでしょうか?
私は見慣れているからか、あまり違和感がないというか。。。眉もゴツいし、すごくチーク濃いのに、そんなには目立たないというか。
こちら、普段着では濃すぎたとしても、衣装を着るととても馴染んでくれるメイクです。
これは私の15年のベリーダンス人生の中で、何度も何度も実践(=練習)をしてきた結果、たどり着いた形でございます。
では、さらに貴重な、私が初めてステージに経った2010年11月のメイクの写真をお見せしましょう↓
この写真の私は、31歳。
これでも、当時はすごく頑張って(しかも誰にも教わらずに自己流で)これでした。
・・・時代を感じはしますが、、、
肌の赤みが残るほどにファンデーションは薄く、誇張したハイライトとシェーディング、薄い色のグロス系口紅とほっそいアーチ眉。
そして目元は、アイシャドウがほとんど使えておらず、付けまつげは1枚でした。
普段メイクより若干華やかと思えるのは、まつげとカラコンくらいなものです。
舞台の上では、照明があたることが多いので、アイラインやアイシャドウは淡色である場合は、吹っ飛んでしまいます。
このメイクは、光が強く当たるステージ上では、「ほぼすっぴん」だったことでしょう。
色選びや道具選びのコツ
衣装の色に合わせて色を使うのかというと、実は私はあまり合わせません。むしろ、反対色を持ってくることも多いですね。そのほうが映えるというか、主張がしっかりできます。
衣装や顔と馴染む、という感覚は、舞台メイクにおいては不要なもの。むしろ、しっかりどこにどのパーツが有るのかを、遠くからでも見えるように主張し合うということが、華やかな衣装に顔が負けない秘訣です。
大切なグッズは、ファンデーション(ドーラン)、アイシャドウ、アイライナー、付けまつげ、口紅、チーク。
アイシャドウはマットで濃い色のものを複数色そろえてください。
普段遣いできるレベルのアイシャドウだけだと、発色の強さが大概足りないので、使い回せないほど濃い色のものを新たに用意してほしいです。
また、ラメも好みによって重ねていきますが、色を出すには力不足です。マットアイシャドウの上に塗ることが前提。ラメは上に重ねる専用として捉えましょう。
また、パールタイプは避けましょう。光が当たると白っぽくなり、せっかく作った陰影が飛んでしまいます。
最初はマットアイシャドウだけあればいいです。迷ったら、暗い強い色を選べばOK。
また、黒の単色アイシャドウは絶対に合ったほうがいいです。薄い色を調整することもできます。
黒に見える、濃いグレー、濃いブラウンはダメ。真っ黒のマットか、マットベースに少しラメが入っている程度のものならOKです。
アイライナーも、リキッドかジェルタイプを選んで、5mmの太さの濃い線がしっかり描けるものを選びましょう。
チークは、手に入るもので一番濃い色を。パーソナルカラーを気にしないで選んでOKです。
ファンデーションは、カバー力が高く汗に強く、リキッドなどのなんでもいいのですが、最後におしろいでパフパフして、衣装や髪が肌にひっつかないように仕上げることが大事です。
付けまつげは、種類違いで3枚を用意しましょう。けっして普段つけられないほど派手で大きなものを3つあれば十分でしょう。付けまつげ用のりは、ラテックスゴムタイプだと再利用が楽でおすすめです。
余談ですが、アイシャドウで選ぶべきブランドは、黒人さん向けに作っている色があるブランドは発色がいい場合が多いです。
M・A・C、NARS、BOBBY BROWNなどはとてもおすすめです。
また、中国のブランドで、カラフルな発色の良いアイシャドウパレットを多数出しているブランド、Zeesea(ジーシー)もおすすめです。
私の友人のベリーダンサー、Zeeseaの所有率がめちゃくちゃ高いです!
私も最近、新たにこちらを買いました ↓
どうしたらメイクがうまくなるか?
ベリーダンスで衣装とともに使われるメイクは、絶対に衣装の一部で、必須スキルと言えますが、練習することをあまりしない傾向があります。
ダンスと一緒で、練習でうまくなるしかありません。グッズも使い慣れる必要があります。
いつ練習するかは、メイクを落とす前に、顔の半分だけやるのが最もおすすめです。
メイク道具が減ってしまわないか心配になりそうですが、大丈夫です。ぜんぜんメイク道具って減らないので!
減る前に使用期限が来てしまうことのほうが多いのですから、どんどん使ってうまくなりましょう。
もうひとつ、舞台メイクをする際に、技術よりも大事なことがあります。
それは、「鏡から離れて見ること」です。
なぜなら、あなたを見るお客様は、離れているから。
拡大鏡を使ってしっかり細かく仕上げる普段メイクほどの精密さは必要ないのです。むしろ、遠目に見てわからないアラは、無視して良いです。
どれくらい離れてみるかというと、3メートル位は離れて見てみてほしいです。そして可能ならライトが明るいところで。
目が普段と変わらないと感じたら、それはちょっと物足りない証拠。
一度、鏡を遠ざけたままメイクをしてみるのもすごく訓練になりますよ。
メイクレッスンはたまにしてます
そして、ここまで語ってきましたが、具体的なメイク手順を教わりたいという方も多いので、
私はたまーーにメイクレッスンを開催してます。
メイクレッスンでは、私の半顔メイクを眼の前で実践講義します。講義のあと、ご自身でメイクをしてもらう実践があり、そこで添削をいれていく、というような流れになっています。
撮影も可能ですし、後日見直せるように録画した動画もプレゼントも希望者にはお渡しできますよ♪
もし、3人以上受講したい方がいれば、その方々と都合の良い日で3時間程度のレッスンを開催しますので、お声がけくださいね♪
Lilyでした♪
photo by Ohkubo
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